2025/10/20
介護職においてこれから求められるスキルとは?
現在の採用状況
日本の介護現場はいま、かつてないほどに「人」を必要としています。
その一方で、応募数は伸び悩み、離職率も高止まりの状態です。
結果として、採用は常に“売り手市場”の状態が続いています。
今後予想される採用状況
日本はすでに超高齢社会に突入し、介護業界は今後ますます重要な役割を担うことになります。
厚生労働省の推計によると、2025年には約243万人の介護人材が必要とされる一方で、人手不足は深刻化が続く見込みです。
つまり、介護職の採用需要は今後も高水準で推移すると考えられます。
今後の介護職採用の見通し
1.慢性的な人材不足が続く
少子高齢化により、介護を必要とする高齢者が増える一方、働き手の人口は減少傾向です。そのため、介護職は「売り手市場」が続き、未経験者の採用や外国人介護士の受け入れも進むと見られます。
2.ICT・ロボット技術の導入が加速
介護現場では、介護ロボットや記録アプリなどのテクノロジー活用が急速に進んでいます。これにより、介護士の負担軽減とサービス品質の向上が期待されています。
3.資格・スキル重視の採用へシフト
採用の間口は広がりつつも、一定の専門性や人間力が評価される傾向が強まっています。
長期的に活躍するためには、スキルアップが欠かせません。
これから身につけておくべきスキル
介護の基礎知識・資格の取得
「介護職員初任者研修」や「実務者研修」は、就職・転職において大きな強みになります。資格取得支援制度を活用するのもおすすめです。
ICTリテラシー
タブレットでの記録、オンライン研修、ロボット介護など、デジタル技術を使いこなす力が今後は必須です。
転職者として「ITに強い」「機器を使いこなせる」という姿勢がプラス材料になります。
例えば、スマホやPCの基本操作・データ入力、タブレット端末での業務補助ツール使用経験があれば、採用面でアピールしやすいです。
コミュニケーション力とチームワーク
利用者・家族・同僚との信頼関係を築く力が、良い介護の基本です。
感情の機微を読み取る力や共感力も重要になります。
また、チームで働く場面が多いため、協調性・状況変化に対応する柔軟性も重視されます。
学生時代・前職でのアルバイト・ボランティア経験など、「人と関わった実例」があれば、転職者・学生ともに評価されやすいです。
メンタルケアとセルフマネジメント
介護の仕事は心身の負担が大きい分、自分自身の健康を守るスキルも求められます。
ストレスを感じたときは、深呼吸や短いストレッチで気持ちを整えたり、
一日の終わりに「できたこと」を振り返るだけでも、前向きな気持ちを保てます。
また、業務の優先順位を決めることも長く続けるためのポイントです。
完璧を求めすぎず、チームで支え合いながら自分のペースを大切にすることが、
心身の安定と質の高い介護につながります。
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介護職は「将来性が高く、人の役に立てる仕事」です。
テクノロジーの導入が進むことで、体力面だけでなく、知識や心のケア力が重視される時代へと変化しています。
今からスキルを磨き、変化に柔軟に対応できる介護人材を目指しましょう。
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