2025/06/11投稿者:スタッフ

介護職の目線で見る「訪問介護」と「施設介護」—現場のリアルな違いとは?

介護の現場で働く私たちにとって、「訪問介護」と「施設介護」にはそれぞれ異なる役割とやりがいがあります。

ここでは、介護職の視点からその違いを見てみましょう。

 

【訪問介護】

訪問介護とは

 

訪問介護のメリット・デメリット

【メリット】

1. 利用者に深く寄り添える

  一人ひとりの生活背景や個性に合わせた支援ができ、「その人らしさ」を大切にしたケアが可能です。

2. 自分の介護スキルが試される

  訪問時は原則一人で対応するため、臨機応変な判断力や専門性が養われます。

3. 柔軟な働き方がしやすい

  訪問時間が決まっているため、家庭との両立やパート勤務にも向いている職場が多くあります。

4. 家族と連携しやすい

  家族の様子や意向を直接感じ取れるため、ケア全体の調整がしやすくなることもあります。

 

【デメリット】

1. 一人作業のプレッシャー

  急な体調変化やトラブルへの対応をすべて一人で行う必要があり、不安や責任を感じやすい環境です。

2. 同僚との関わりが少ない

  チームとの交流が限られ、情報共有や相談の機会が少ないと孤立感を感じることも。

3. 移動の負担が大きい

  利用者宅をバイクや車、自転車で移動するため、天候や距離によっては体力的に負担がかかります。

4. 家庭環境に左右される

  利用者のご家庭の状況や人間関係によって、スムーズに支援が進まないケースもあります。

 

 

【施設介護】

施設介護とは

 

施設介護のメリット・デメリット

【メリット】

1. チームで支える安心感

  看護師、リハビリ職、栄養士など多職種と連携できるため、困った時に相談・協力しやすい体制があります。

2. 教育体制や研修が整っている

  新人研修やOJTなど、介護技術を段階的に学べる環境が多く、スキルアップしやすいです。

3. 安定した勤務体系

  シフト制で勤務が組まれており、収入や労働時間が比較的安定しています。夜勤手当がつくのも魅力。

4. 多様なケースに触れられる

  入居者の要介護度や状態が幅広いため、実務を通じて豊富な経験を積むことができます。

 

【デメリット】

1. 身体的な負担が大きい

  入浴介助や移乗介助など、日々の身体介護が多く、腰や体に負担がかかりやすいです。

2. 忙しさと時間的制約

  利用者が多いため、一人ひとりに十分な時間をかけにくく、流れ作業になってしまうこともあります。

3. 夜勤・シフトのストレス

  夜勤や変則勤務が続くと、生活リズムや体調を崩しやすく、家庭との両立が難しくなる場合も。

4. 人間関係の課題

  スタッフ間の連携や指示系統に悩むこともあり、職場の雰囲気や人間関係が働きやすさに直結します。

 

訪問介護も施設介護も、それぞれに魅力と課題があります。大切なのは、自分の性格やライフスタイル、働く上で何を大切にしたいかを見極めることです。「自分にとって無理のない働き方」「やりがいを感じられる職場環境」を基準に選ぶことで、長く安心して介護の仕事に向き合っていけるはずです。

 

自分らしく働くために、今一度ご自身の価値観とじっくり向き合ってみませんか?

メディケアJOBは、皆さまが最適な働き方を見つけるお手伝いができればと心より願っております。

どうぞお気軽にご相談ください!