2024/11/08
介護施設の看護師の業務内容とは?そのメリットとデメリット
介護施設の看護師の業務内容とは?
近年の変化によって、看護師の働き方にもバリエーションが生まれてきています。
病院で働く人が多い状況は続いていますが、訪問看護や介護施設で働く看護師は年々増加しており、その分病院勤務の割合は少しずつ減ってきています。
介護施設で働く看護師は、介護スタッフと連携し、入居者の方々の身体介護に加え、
医療や看護の専門知識を活かして健康管理や医療行為を行い、
多角的に生活を支える重要な役割を担っています。
病院勤務の看護師(約7割が病院に勤務)とは、その役割や業務内容、働き方が大きく異なります。
今回は近年増加傾向にある訪問看護や介護施設における看護師の具体的な業務内容、そして介護施設で働くことのメリット・デメリットについてお伝えします!
介護施設で働く看護師の役割とは?
介護施設では、介護士と看護師が協力し、入居者のケアにあたっています。
介護士が日常生活全般の支援を担う一方、看護師は医療専門職として入居者の健康維持を求められます。具体的には、施設入居者の健康管理や医療処置を担当します。
例えば、医師が常駐していない施設では、入居者の容態が急変した場合に、看護師が応急処置を行い、救急隊員や医師への引き継ぎを担うこともあります。
このように、医療的な判断を求められる場面も多く、その業務には大きな責任が伴います。
介護施設で働く看護師の業務内容
◇1日のタイムスケジュール
◇「健康管理」に関する業務
非入居者の健康管理のために、介護施設の看護師は以下のような業務を行います。
○体温や血圧を測定する(バイタルチェック)
○歯ブラシや綿棒を使って口腔ケアをする
○爪切りや爪やすりを使って爪を整える
○耳垢を除去する
◇「療養」に関する業務
入居者の療養のために、介護施設の看護師は以下のような業務を行います。
○皮膚へ軟膏を塗布する、湿布を貼る
○軽微なケガに対する処置(専門的な判断や技術を必要としないもの)
○人工肛門などのストマ器具にたまった排泄物の廃棄作業
○自己導尿を補助するカテーテルの準備
◇医師の指導のもとで行う「医療業務」
医師からの指示や指導がない場合、看護師による医療業務は医療法によって禁止されています。しかし、一般の看護師が医師の指示や指導のもとで行える医療業務もあります。
医師の指示・指導を受けた看護師が行える医療業務の一例は以下のとおりです。
○投薬
○点滴
○採血
○たんの吸引
○床ずれ処置
○尿道カテーテルの挿入
介護施設勤務に向いている看護師とは
介護施設で働く上では、高齢者を中心とした利用者の生活や健康状態を注意深く観察し、
適切な健康管理やアドバイスを行うことが求められます。
そのため、人と積極的に関わることが好きで、高いコミュニケーション能力を持ち、
時間をかけて利用者との信頼関係を築ける方が向いています。
また、介護施設では残業が比較的少なく、夜勤がない勤務形態も多いため、
育児や介護、趣味などプライベートの時間を大切にしたい方、ワークライフバランスを重視する方にとっても働きやすい環境と言えるでしょう。
病院看護師との違い
介護施設の看護師は、病院看護師と比べて医療ケアを行う場面が少ないのが特徴です。日々の業務は入居者の健康管理が中心になりますので、病院から転職した人は医療行為の少なさに驚くかもしれません。
ただし、利用者の容体に急に異変が起こった場合、病院では医師による判断で動きますが、介護施設では看護師が判断する必要があります。小型の施設では看護師の人員も少ないため、責任が求められます。
また、病院では、医療サポートから入院患者の身のまわりのお世話まで看護師が行いますが、介護施設では、介護スタッフが中心となって身体介護を行なっています。もちろん看護師が介護スタッフとともに入居者の介護業務を行うこともありますが、役割分担があるため限定的です。
介護施設の現場では、仕事をする上で介護スタッフとの連携が非常に大切になります。
介護施設の看護師のメリット・デメリット
上記を踏まえ、介護施設での看護業務のメリットとデメリットを表にしました。
このように、介護施設で看護師として働くことはデメリットもありますが
メリットもたくさんあります。
参考にしてもらい、ご自身に合った働き方を見つけてください。
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